総合と学力

 学力低下は総合的な学習の時間の所為だという雰囲気が、マスコミ、教育関係者、文部科学省関係者の間で流れているような気がします。でも本当にそうなのか?きちんと検証して、そうなのかどうかがわかる根拠がないまま感情論で突っ走られている。
 欧米ではイエナプランなど、自分たちの生活に密着した問題解決を図る授業体制を敷いている学校もある。それできちんとした人間が生まれている。OECDの偉い人アンドレア・シュライヒャー氏の話として、ドリル型からクロスカリキュラム的なものへの転換が必要とされている。まさにその通りだろう。小中高での学校の目的を明確にする時期に来ているんだと思う。

徳島新聞の社説
http://www.topics.or.jp/Old_news/s050124.html

毎日新聞の記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20050127k0000m040068000c.html
「評価の対象は『生徒がこれまで習得して来たもの』でなく、『習得したものを用いて、今後何が出来るかだ』と、単なるテスト結果の得点比較ではないことを強調」
「情報を取り出し、解釈し、洞察する力が低下している。」
「勉強時間と学力の関係では『韓国は学校にいる時間が長い。フィンランド、日本、カナダは平均的だ。学校にいる時間と学力の関係は薄い』」

習得した知識+活用能力+情報活用力=求める人材
「量」を増やせばよいのではなく、「質」を高める努力がいるってことだ。

http://eri.netty.ne.jp/honmanote/sclstudy/2005/0128.htm

2005/2/1追記
「全体として成績は平均的でだが、2000年調査と比べて大幅に下がった。成績上位層の成績が下がったのではなく、下位層の割合が増えたためだ」
ということは、下の方の人は下がっていて、上の人はそのままキープ、ということですな。やっぱりモチベーションの問題かな。
#他のブログでも読み方に2通り(もっとやらせよ!というのと、そんなに下がっていないというのと)あった。